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2009年3月 3日 (火)

憧れのバイク ビンセントBlackshadow

 実を言うとね、このネタはあまり使いたくなかったんですよ

 なんでかっていうとこの画像はサイトマスターにきちんと許可をもらってるって事はすでに掲載する気満々なんだけど、このサイトへたどり着くためにはかなり時間かかってるんですよぉ

 とはいっても数年前の話なんですけどね

 

 んでもって、本当は今日バイクをざっと洗って先日の転倒でたぶんマフラージョイントに引っかかっちゃってるんだと思うんだけど、少しずれちゃってる上にいい音させてる右のマフラーの位置を修正しようかと思ってたんだけど、なんせ寒いんで明日です

 今日はこの後も雪積もるらしいんでそれが融けなかったらさらに先延ばし

 ということはネタを他に何も考えてなかったっていうことでひぞっこのビンセントの出番が早くもやってきたって事で

 

 で、なんで数あるビンセントの中でもコメットとかじゃなくてブラックシャドーなのかっていうと、やっぱりこれにビンセントのすべてが詰め込まれてるっていうのと、何よりうっとりするスタイルです

 本当はここでうんちく語るところなんだけど、実はこのバイクのことを調べてたのはずいぶん前の話なもんだからあんまり詳しくは覚えてないんですよねぇ

 

 ただ、このブラックシャドーも含めてビンセントが最も活躍したのは1950年代です

 その後はレースの世界ではMVAGUSTA、市販車では60年代にようやくまともなバイクを作り出してきたDUCATIなどのイタリア車におされ、70年代に入ると今度は日本車に押されてしかも最後に駄目押しでブラックプリンスなんていうツーリングマシンを作ったのが大失敗してあえなく消えていってしまったお決まりの戦後のイギリスバイクの流れをこれも行ってしまいました

 

Djh_shadow_0303_a でもね、やっぱり美しいことに変わりはないわけで

 すっきりとしたラインの中に気品をかもし出しているのはこの時代のイギリス車の特徴っていえば特徴なんだけど、ビンセントはその中でも高級スポーツバイク路線を行っていたので事に優雅です

Djh_shadow_0303_c まずエンジンの話からいくと当時のイギリスではまだシングルエンジンとツインエンジンとどちらが有利かっていうのが語られていました

 つまり、ツインのパワーとシングルのスリムで軽量なのとどっちが実際に速いのよって事です

 その中でマチレスなどは最後までシングルにこだわり、ビンセントはコメットなどのシングルと今回のブラックシャドーを頂点とするツインエンジンの2本路線で行きました

 

Djh_shadow_0303_bb んが、ビンセントにおけるツインエンジンは他では見られない特徴があります

 前の2枚の画像をよ~く見てください

 何かおかしいところに気が付きましたか?

 そう、前後のシリンダーのオフセットがないんです!!

 普通はドカティであろうとモトグッチであろうとオフセットが出るんです

 それが何でかって話になると長くなるんで止めておきますけど、要するに普通はシリンダーごとにバランサーやらなにやらを持っているんでずれるんですよ

 

Mo11 ところがビンセントの場合はこのように1本のクランクに2本のコンロッドが入るためにオフセットが限りなく0に近く、ツインでありながら非常にスリムなエンジンを得ています

 これについては本当かどうかはわかりませんが当時ツインの設計をしていた技師がたまたまコメットのエンジンの図が重なっているところを見た事から生まれたという話があります

 それと、ビンセントには他のバイクと明確に違うものがあるんです

Djh_shadow_0303_dDjh_shadow_0303_e この2枚の画像でわかるかなぁ

 何か足りないですよね

 そう、ビンセントにはいわゆるフレームって物がないんです!!

 じゃあ一体どういうことになってるんだよっていうと、オイルタンクを基調としてエンジンに直接サブフレームがついてそこにフロント周りやリアサスがついてます

Mo22 ちなみにリアサスは一見モノサスに見えますが2本サスで、80年代のモノサスと2本サスのどちらが有利かっていう論議とは全く別な理由で、メインフレームを持たないので通常の取り付け方をできなかったというのが一般的にいわれている話です

 

 これはシリーズCになるんですが、確か1Lから55馬力を発揮していたと思います

 最高速度は200km近くに及びWidowMaker つまり未亡人作りというあだ名をつけられるくらいのバイクでした

 もっともこれにはフレームレス構造から来る剛性の低さで当時の悪路を走らなければいけなかったという事情もあるようです

 

 あと、このサイドのアップ画像からキャブレターがよく見えますね

 これ、多分アマルMk2だと思うんですけど、現在でもウェーバー以外のキャブレターは全てこのキャブレターの子孫といっていいと思います

 特にデロルトやビングはアマルの特許を借りる形で生産されていましたし、ソレックスはアマルの改良型といってよく、それをさらにライセンス生産するところからスタートした京浜もその子孫といっていいでしょう

 構造的にはCRとかなり似た構造で、円柱型のスロットルボディを上下させて制御するVMタイプです

 

 それにしてもねぇ、このキャブレター自体も見ていてうっとりするくらいきれいじゃないですか?

 ちなみにこれは別体のフロートを持っていますが、一体のフロートのものが一般的でこれは主にレース用を目的としています

Mo19 ただ、このシリーズCには左図のように標準でこれがついてくるので、ビンセントがいかにスポーツ志向のバイクだったかが良くわかります

 戦後生まれたバイクは特にイタリアと日本では自転車にエンジンをつけただけっていう者からスタートしているわけですが、イギリスの場合は戦前の流れを汲んで高級スポーツ路線のバイクがほとんどです

 その中でもことさらブラフシューペリアと並んで高級にして先進的なこのビンセントはやはり偉大な存在だなぁと思います

 なお、今回バイクの画像はあえて小さくしてありますので、元のサイズで見てみたいっていう方は今回画像の使用を快く承諾していただきましたDave's Vincentでごらんください

 

 また、HRDビンセントと表記されることも多いビンセントですが、HRDというのはエンジンメーカーであり、初期のモデルではHRDのマークが大きく、後になるにつれて小さくなっていったことから両者の力関係がわかるってもんで、これはこれで中々面白いです

 今回の記事にあたってはDaveさんにひたすら感謝です

 ありがとうございました

 

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コメント

僕もビンセント 大好きです!!!
いつか乗りたい!!

文章がステキなので勝手ながらリンクはらさせて頂きます!!よろしくです!!

投稿: ユースケ | 2009年6月19日 (金) 22時15分

>ユースケさん

 いやぁ、お褒め頂いてありがとうです~

 さっきそちらのサイトも拝見しました
 かなり熱いですね

 頑張ってくださいね~

 あ、あとBMWも70年代から80年代までの今で言うところのいわゆるOHV世代のバイクは普通のテレスコピックですよ

 センターハブステアを取り入れたのは90年だったかな?に発売されたK3が最初です

 そちらのサイトにコメントしようかとも思ったんですけどなんか嫌みったらしくなりそうな気がしたんでこちらで~

投稿: たけ | 2009年6月20日 (土) 09時56分

ビンセントっどうやったら手にはいるんでしょうかね・・・
美しすぎて喉から手が出るほど欲しいですが入手方法も値段も難しいでしょうね・・・

投稿: | 2009年12月11日 (金) 09時27分

 そうですねぇ
 ビンセントの場合はそもそも生産台数がそれほど多くないので見つけるとしたら変金工(で良かったのかな?)のようなイギリス車に強いところでじっくり待つしかないでしょうねぇ

 お値段的には・・・多分アグスタ辺り乗ってた方が安上がりっていう位なのかも知れませんねぇcoldsweats01

投稿: たけ | 2009年12月12日 (土) 21時24分

ほこりをかぶっていますが、現車があります。
ラパイドと、コメットです。
お近くの方は是非お気軽に見にいらしてください。

投稿: 石原モータース | 2010年2月23日 (火) 19時43分

>石原モータースさん

 うちからかなり近いです!!!
 とってもだけど買えませんが、写真撮らせていただくだけでもいいですか?

投稿: たけ | 2010年2月24日 (水) 10時31分

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